つれづれ向日葵

歯科医師による、歯のあれこれ

歯間ブラシは何歳から使う?

歯と歯の間のお掃除にデンタルフロスが必須であることは、以前お話しさせていただいた通りです。

実は、歯と歯の間をお掃除する道具はもう一つあって、それが歯間ブラシです。

柄の先に細いブラシがついたものですね。図のようにブラシが柄に対して直角についているものがおすすめです。これを歯と歯の間に通して汚れを落とします。

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20代の患者様からは、「フロスをしっかりやっているから歯間ブラシは必要ないと思っていた」「サイズがたくさんあってよくわからない」「針金が歯茎に当たりそうで怖い」というお話を聞くことがあります。

10代の頃などは歯間ブラシが通る隙間がないほど歯茎がしっかりしているので、フロスの使用だけで十分かもしれません。しかし、20代後半になると奥歯から(特に上の奥歯から)少しずつですが歯茎が下がり、歯の隙間が広くなってきます。歯と歯の間が広がった奥歯では、フロスをしっかり使ったとしても落としきれない汚れや、食べカスが残ってしまいます。

 

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まだ歯間ブラシを使ったことがない方は、一番小さいサイズの歯間ブラシを上の奥歯に通してみましょう。

落とし切れていなかった汚れが落ちて、口臭が改善することもありますよ。

歯間ブラシにはサイズがいくつかあるので、どれを選べばいいかわからないときは歯科医院で衛生士さんに聞きましょう。

 

 

丁寧な歯磨きで長持ちする歯を